◆11月21日(土) 映画「ハンナ・アーレント」の上映会と講演会

今、私たちは70年前のあの時代のとば口にたっているかもしれない。60年代のアイヒマン裁判で「悪の凡庸」と名付けられた状態、ひとの死を何とも思わない「思考停止の状態」を目前にしているかもしれない。あの裁判で、アイヒマンはホロコーストの遂行者であり、極悪非道のガス室送りなど顔色を変えることなく、そしてそれは何百万人もの人間...に死をもたらしたにもかかわらず…「命令されたから…それを実行したまでだ!」「公務員として最も国家に忠実だっただけだ!」と語る。その裁判を傍聴したハンナ・アーレントは、全く普通の平凡な人間こそが「もっとも残虐な行為」を行うという事実に突き当たり、そういう人は「善悪を問わず」「自分の意思は介在しない」「命令に従っただけ」で動機もなく、信念も邪推も悪魔的な意図もない。(彼のような犯罪者は)人間であることを拒絶した者であると断言する。だが一方、思考することによって強くなれるし、自立した思考で、破滅を避けることが出来ると考える。

渡辺 治 一橋大学名誉教授
SEALs KANSAI 寺田ともかさん

北川 泉 元島大学長

◆12月13日(日) 「安保法廃止へ!新たな共同を!!12・13しまね集会」が松江駅前松江テルサで開かれ、約600名の参加者がありました。北川元島根大学長の開会あいさつに続き基調講演で渡辺治氏のお話を聴きました。
 今回安倍内閣が強行採決した「戦争法」は、アメリカ、財界が冷戦以降の約25年求め続けていた宿願ともいうべき「共に血を流せ!」という圧力に屈した結果であること。それまでは日本国憲法の壁に阻まれ、そして国民の抵抗によって断念していたが、今回は選挙制度(小選挙区)により与党勢力が数を取ったことにより、議会の賛成で成立してしまったこと。
 だが、一方で6月4日の3人の憲法学者の発言や6月5日シールズなどの登場により広範な国民の共同活動が広がり、それは首都のみならず全国の津々浦々にまで広がってきたことで、今後の平和の未来づくりの展望も見えてきたと語られました。そのほかSEALDs KANSAIの寺田ともかさんが連帯メッセージの中で、SEALDsの奥田君と同じ島根県の高校を卒業したことを聴き、ますます島根で頑張らなくっちゃ!と、最後に参加者一同「安保法を廃止するぞー!」のシュプレヒコールの声を上げました。

◆5月15日(金)~18日(月) 映画「標的の村」を上映した実行委員会メンバーを中心に、8名で5月に沖縄を訪問してきました。
3泊4日で、ほぼ沖縄を1周するハードな旅でしたが、基地と隣り合わせで町が存在する沖縄の怒りと苦悩に接することができました。とりわけ現在大きな問題となっている辺野古を訪ね、ゲート前に設けられた反対する市民団体のテントにより、一緒に座り込みをしました。星条旗や日の丸を掲げ、ヘイトスピーチを行うデモが押しかけてきましたが、主催者の「基地に反対し、その土地を取り戻す戦いなのだから、本来、あの人たちがやるべきこと。私たちが代わりにやっているのです」という言葉に納得でした。また、ヘリパット基地建設に反対して座り込みを続ける高江の住民の皆さんのテントを訪ね、現状を聞き、交流しました。そして県民集会にも参加してきました。3万5千人以上が集った県民集会で、ひときわ注目を受けたのは、やはり翁長知事の発言でした。  
 沖縄の皆さんの思いの根底にあるのは、やはり、かつての戦争体験です。私たちは、太平洋戦争末期、島民を巻き込んでの悲惨な戦争を物語るガマを訪ねました。ガマに行ってみると、そこで亡くなられた住民の皆さんの名前が刻まれた碑があり、一つ一つ読み取っていくと、家族で亡くなられた方が多く、3さい、4さいなどといった小さな子供たちの名前が目につきます。親が子供を殺し、自決されたのでしょうか。胸が痛みました。白梅学徒の皆さんが看護隊として従事したガマへも行ってみましたが、暗闇の中で、ろうそくの灯りを頼りに、手当といっても包帯を変えることと傷口についている蛆を取り除いてあげることぐらいしかできなかったということでした。多い時には1000人もの負傷兵が運び込まれたのだそうです。衛生状態も悪い中、休むことも満足にできない女学生の皆さんにとって、そこは地獄のようだったのではないかと想像します。最後には、およそ500人の負傷兵が青酸で毒殺されたといいます。解散命令後も、自決した人や戦渦に巻き込まれたりして、白梅学徒は22名の方が亡くなられています。読谷村の役場には、憲法9条と99条の石碑がありました。平和な沖縄を取り戻したいという並々ならぬ決意をうかがうことができます。沖縄の旅を終え、沖縄の問題は沖縄だけの問題ではなく、私たち自身の問題だと改めて思いました。(参加者芦原氏より) 

縄では、高江・辺野古・県民大集会に参加しました。辺野古では右翼集団が大音量のスピーカーで「売国奴ー!」なんて言ってた割に、米国旗などを掲げているところなんざ笑ってしまいました。

◆5月3日(日・祝) 今日の憲法記念日の「5.3 Make Peaceの集い」は多くの方が参加しました。島根県民会館での集会の後には、パレードも行いました。

◆10月18日(日) 「安保関連法の廃止に向けた10・18キックオフ島根県民集会」は県民会館大会議室に入りきれないくらいの方々で、上田勝美氏(龍谷大学名誉教授、憲法研究所代表委員)のお話を聴きました。先月採決された「安保関連法=戦争法」について、立憲主義の立場や国民主権、基本的人権など近代憲法の基本を破るものであることや矛盾だらけの安倍政治についてわかりやすく話され、安倍氏のクーデターに対して「市民革命」を対置し、我々が主権者なのだという「主権者意識を呼び起こそう!」と締めくくられました。

◆2月21日(土)今考えたい日本の平和~後藤健二さんが伝えたかったことは?~をテーマに話し合いました。約30名の参加。日本国政府(特に安倍政治)のイスラム理解が無かったことが、一つの大きな原因となり、後藤健二さんをはじめ日本人が危険な状況に置かれるようになったのでは?という意見がありました。また、IS(イスラミックステート)は何故生まれたのか?の視点からは、米国のアフガンやイラク戦争の結果というか、ツケであり、米国の石油戦略が世界の不安定化を招いているとの指摘もありました。また、今後のジャーナリズムが「まともな」記事が書けるのか?にも関心が向けられていました。

5月23日(土) 5・23戦争をさせない島根集会に参加し、名古屋学院大准教授の飯島滋明さんに、今の憲法改悪の動きや安保法制案の根拠のデタラメさ、危うさについてお話を聞き、そのあとデモ行進しました。

◆5月30日(土)
とき:5月30日(土)13:30~15:30 ところ:島根県民会館3F大会議場
基調講演:有田芳生(参議院議員)
テーマ:言葉の暴力!ヘイトスピーチを許さない!!
多くの方が参加し、ヘイトスピーチが人権問題であることを確認し、これは絶対に許せない暴力だ!ただちにやめさせなければならないという意思一致が出来ました。

◆6月18日(木)
「戦争法案STOP!」集会が開かれ、参加しました。雨が降っていたためデモはなかったのですが、集まった方のリレートークからは「雨にも負けず!」しっかりと安倍内閣NO、戦争法NOが伝わりました。今度は、民・共・社民の3党と・市民が集う集会が7月1日(日)18:00~松江テルサ広場で開かれます。どなたでも参加できます。(ぴぃすうぉ~く松江)

◆6月27日(土) 
14:00~憲法カフェ第一弾 変えられようとしている憲法~その内容は?~
参加約30名

基本的人権・平和主義・国民主権を謳う「日本国憲法」を改憲するという自民党の憲法草案を比較し、国家主義の問題点を考えました。
「立憲主義」について、誰が主体なのかを忘れてはならないこと改めて感じました。

◆7月1日(水)夕方からJR松江駅の松江テルサ前で、民主党、共産党、社民党の3党合同の演説会が開かれ、参加しました。今の政治の危機(立憲主義の危機)に多くの市民の方も参加していました。先日の百田氏や自民党青年部の民主主義やその根幹である報道の自由を制限すべきだなどという発言は、以前であれば内閣が解散してもおかしくないはず…ここできちんとしていかなければ戦後民主主義はおしまいになります。特に戦後選挙権を獲得した女性の力を発揮すべき時です。このまま戦争法案を通せば、私たちの子供や孫たちを戦場に送ることになってしまいます。

◆7月18日(土)全国一斉の「アベ政治を許さない」スタンディングに私たちも参加しました。①松江駅前②島根県庁前の2か所で同時にプラカードを掲げました。それぞれ12,3名の参加があり、通行している皆さんから暖かい声援もありました。

◆7月26日(日)止めよう戦争法7・26 テルサ前広場。今日は「とめよう!戦争法 こわすな!憲法9条」テーマにリレートークとデモ行進があり、約350名の参加者がありました。行進していると車の中から手を振ってくれる方もあり、やはり、憲法学者のほとんどが違憲というこんどの戦争法案にNO!というのは、参加者のみならず多くの方が考えているのだと思いました。ぴぃすうぉ~く松江からも多くの仲間が参加しました。(^^)/

◆9月5日(日) 9月島根大学と島根県立大学の有志による呼びかけに、61団体の賛同が寄せられ、750名以上の方が「9・5安保関連法案の廃案を求める島根県民集会」に参加しました。思想や立場の違いを越えて「我々が主権者である立憲民主制」と「日本国憲法の平和主義原則」を守る!点を共有し、説明も出来ないまま安保法案(=戦争法案)を強行採決しようとする「安倍内閣」に断固NOをつきつけ、廃案に向けて戦い続けようとみんなで誓いました。その後、会場から松江駅までデモ行進をし、松江市民にアピールをしました。

◆9月12日(土)今日は二つの反安保法案集会に参加しました。一つは島根県弁護士協会の主催の「安全保障法案反対!!」のデモと集会で約300名の参加があり、フリートークの後デモ行進を行いました。その後、もう一つ末次公園での「戦争法案を許さない!憲法を守れ!」という平和フォーラム主催の集会、デモに参加しました。こちらは約350名の参加。主催者挨拶の後「戦争法案はやめろ!」「集団的自衛権は許さないぞー」「立憲主義を守れー」などとシュプレヒコールを叫びながら、市内中心部を行進しました。両集会とも初めて参加したという方があり、戦争法案に対する怒りは広がっているんだなと思いました。